トラックバイアス |
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競馬と言うゲームは雨が降ろうが、雪が降ろうが開催されます。そして、これは少々のことでは延期や中止にはなりません。また、番組構成の関係上、同じ競馬場を何週間も使うことになります。するとコースは連続使用により疲弊し、荒れてきます。先に述べた全天候型の競馬でこれらコースの疲弊等の影響を無視するのは無謀です。
「トラックバイアス」とは、簡単に言ってしまえばコースにおける有利不利です。もちろんコース形状そのものから来る有利不利もあれば、その日の馬場状態による有利不利もあります。いずれにしても、明確に馬場の恩恵を受ける馬と不利を被る馬がいるという点です(これを事前に察知し、馬券に活かそうと言う考え方がレース・アドバンテージです)。 と言っても、難しく考える必要はありません。トラックバイアスにおいて考えるべき点は2つだけ。有利な脚質と有利な末足のタイプです。 有利な脚質とは、その日その日によって異なります。ある週の芝トラックでは圧倒的に逃げ先行馬が有利だったと思ったら、今度はいきなり差し馬の台頭が目立つ。この様にその日ごとに活躍の目立つ脚質が有利な脚質です。尚、蛇足ですが直前の馬場の傾向は「馬場速報」にて。開催を通しての馬場の有利不利は「開催情報」で公開しています。併せて見てください。 有利な末足のタイプとは、ちょっと難しい話になるので分かりにくければ読み流してください。末足のタイプには2種類あります。「瞬発型」と「持続型」です。「瞬発型」とは一瞬の切れ味を身上とするもので、例えば直線だけで一気に他馬をごぼう抜きにする追いこみ馬を思い浮かべてください。一方、「持続型」を一言で言うなら、いい足を長く使えるタイプです。その際足る物はマクリで4角から仕掛けてそのまま押しきるのは「持続型」の最も分かりやすい形です。このタイプの中で足が遅いタイプを特に「ジリ足」とも言います(笑)。 有利な末足のタイプとは、実際にそのレースが行われるコースやその日の馬場状態によって違います。分かりづらくなるので、馬場状態については割愛し、コースについて触れましょう。「瞬発型」が最も力を発揮する瞬発力コースは、ダービーが行われる「東京芝2400m」です。「持続型」が最も力を発揮する持続力コースは、菊花賞の行われる「京都芝3000m」です。ダービー馬が菊花賞で勝てないのは、コースが要求する能力が違うためだと思われます。 「瞬発力型のコース」は最後の3F/4Fのラップを見ると、突然1Fだけラップが縮まっているコースです。「持続力型のコース」は最後の3F/4Fが同じようなラップタイムが続いているコースです。 要はコースや馬場状態によってその恩恵を受ける馬、不利を受ける馬と言うのがいることだけ覚えておいてください。 |
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■注意 Warning!!
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