連対馬の勝因のポイント
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1.今回の通過順位での過去の成績はどうだったのか 近走差しばかりしていた馬でも、例えば過去に今回と同じような通過順位で好走している可能性もあります。Targetなどで新馬戦まで戻れば、意外な発見があるかもしれません。 事前の脚質判断と実際のレースにおける通過順位が大きく異なる事は良くあります。このことが展開予想を難しくしている最大の要因でもありますが、ここでは省略します。実際のレースでの通過順位は展開やその日の馬場状態で大きく異なります。例えば明らかに前残り馬場なのに、追いこんでも仕方がない。そんな場合は、脚質を変えてくることもあります。脚質を変える事で有利な条件を得たのか、あるいは新境地を開いたのかを見極めてください。 スピード指数やTargetを利用している人は、大まかな各馬の力関係がわかっていると思います。そこで、指数表を再度見なおし、本当に無印になるほど指数が足りなかったのかを見てみましょう。具体的な数字は述べませんが、あなたが勝負になると判断した指数から10ぐらい低くても連対圏内にいるものですよ。 着順はもちろんのこと、条件戦の場合、クラスの推移を追っていくのも大きな判断材料です。例えば、昇級初戦でいきなり4着していた。あるいは昇級後7着→5着→4着のように徐々に成績が上がってきたなど。能力の片鱗やクラス慣れの兆候を見逃していませんか? 距離適性は非常に重要なファクタです。一番分かりやすいパターンが、今回と同距離を3-0-0-0のようなスペシャリスト、通称「鬼」をです。また、以外に見落としがちなことですが、前走と今回での距離での適性の差を見ることも重要ですよ。 コースに適性があるかどうかは、馬のタイプによって違います。単純に考えるなら、レースが行われるコース(東京競馬場なら東京競馬場の)での実績をチェックします。オープン馬になると余り好き嫌いは出ませんが、条件の場合坂のあるコースは駄目、広いコースの方がいいなどの注文がつきます。これはコースの特徴を視覚的に確認し、各馬の実績から判断してください。 コース、距離以上に見落とされるファクタはペースへの適性です。馬の中にはスローじゃないと用のない馬や、逆に3度の飯よりもハイペースが好きな馬というものがいます。今回の結果からペースが分かるはずですから、今回のペースがこの馬向きかどうかを判断してください。オールラウンドにこなせる馬もいますが、ほとんどの馬は力を出しやすいペースと言うのがあるはずです(サンデーサイレンス産駒はスローペースの上がり勝負に滅法強いです)。 上がり3Fの時計を特に気にされる方がいるはず。実際に早い上がりタイムを持っている馬は、持ち時計が少々足りなくても、好走する確立が高いのも事実。だから、率直に評価します。ただ、単に上がり34.5秒を使ったから買いではなく、合格ラインを自分の中で引き、プラスαの要素として取り入れるくらいにとどめておいた方がよいでしょう。 人間に限らず、競走馬にも力を発揮しやすいリズムがあるようです。リズムとは競争間隔の事を指し、専門用語ではローテーションです。その馬が過去に経験したレース間隔を参照し、どのローテーションで力を発揮しているかを確認することは重要なことでしょう。 人気薄の馬が好走したとき、「ツボにはまる」と表現しますが、激走パターンに適合した時はまさに信じられないような鮮やかな走りっぷりを見せます。その馬にとって走りやすい条件が揃ったからなのか、短縮ショッカーなどのショック療法を加えたからなのかを判断してください。 重賞競争の場合、そこに出走してくる馬はG1も視野に入れて競争に望んできます(G3のハンデ戦は除く)。この時良くあるのは、秋のトライアルレースで本番のG1への叩きとして出走してくる場合です。G1競争に出走しようと考えている1流馬の場合、単にそこで勝ち負けよりもどこを目標に仕上げるかを念頭に置く必要があります。メンバー的にここなら通用という考えは捨てないといつまでも馬券は上手くなりません。 以上の定型のチェックポイントの他にも、「なすの馬券術」では全然考慮していない当日の気配や調教も予想に取り入れている人はチェックした方がいいでしょう。そして、レースの「着眼点」で挙げたポイントも加味すれば、より一層連対馬の勝因に近づけると思います。 |
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■注意 Warning!!
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