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■Visual Basicとは?

   Excelに実装されているマクロ言語はVisual Basic for Application(VBA)であることは、前回触れました。では、Visual Basic(VB)とは何でしょう?
  VBはMicrosoftが開発したプログラミング言語で、より簡単にWindowsアプリケーションを作る為に設計されています。そしてVBAはfor Applicationの名前の通り、アプリケーションのマクロ言語に応用した言語です。とは言え、VBと大きな差は無く、VBで作成されたコードを流用する事も可能です(VBAの場合、Excelでの使用が前提となる為、単体で動作するアプリは作れません)。

【Visual Basic(VB)の特徴】

  • Windows上で動作するアプリケーション開発ツール
  • 非常に簡単な操作性で、入門言語に向いている
  • Microsoftやサードパーティが提供するActiveXなどを利用する事で、実に様々な事ができる
  • DelphiやVisual C++などで作られたソフトに比べ実行速度では見劣るが、十分実用に耐える速度が期待できる
  • ユーザーの裾野も広く、資料も豊富

【Visual Basic for Application(VBA)の特徴】

  • Microsoft OfficeシリーズなどMicrosoft社製品の標準マクロ言語
  • VBと非常に高い互換性があり、コードの流用も可能。移植も簡単
  • VB並みのパフォーマンスを誇り、マクロとは思えない高度な処理が可能
  • 実行速度はVBよりも遅い
  • Excelと非常に相性がいい
  • VBの資料がそのまま利用できる

【Visual Basic Script(VBS)の特徴】

  • インターネットのホームページなどでJava Scriptのように使えるスクリプト言語
  • Windows Scripting Host(WSH)がインストールされたWindowsマシンなら、Internet Explorer上でなくても実行可能
  • スクリプト言語とは思えないほど高機能(HDDのフォーマットとかもできる…(笑)
  • Love Letterウィルスなど悪名高いメール感染型ウィルスは、VBSを使って作成されている
※スクリプト言語とは、マクロ言語をさらに簡単にした言語で、主にホームページなどで動きのあるページや簡単な仕掛けを作る為に利用される事が多い。Windows UpdateなどはVBSを利用している

■マクロの作り方・編集の仕方

 前回は「マクロの自動記録」機能を使って手っ取り早くマクロを記述しました。あのやり方も1つの方法ですが、より高度なプログラムを作成するには不向きです。 多くのプログラミング言語は、テキストエディタや専用のコードエディタを使い文字を記述するようにソースコードを書いていきます。ソースコードの記述の仕方は、使用するプログラミング言語によって異なりますが、エディタで文字を入力していくという点で共通しています。

 ソースコードはソフトウェアプログラムの設計図のようなものです。手っ取り早く理解していただく為に、皆さんが今見ているこのページのソースを表示してみましょう。Internet Explorerの場合、メニューバーから[ツール]-[表示]-[ソース]を選択すればメモ帳にこのページのソースが表示されるはずです。ご覧になっているソースコードはHTMLという言語で記述されたホームページの設計図です。だから見ているページも違えば、ソースコードも違うはずです。
 マクロも同様に、設計図となるソースコードを記述する必要があります。

 Excelでマクロを記述するには、Visual Basic Editor(VBE)が必要になります。Excelのメニューバーから[ツール]-[マクロ]-[Visual Basic Editor]で呼び出せます。もし、選択できない、表示できないといった場合には、Excelのインストールをやり直してください(この辺のやり方がどうしても上手くいかない場合は、Microsoftのユーザーサポートの聞いてください)。VBEを立ち上げると図のような画面が表示されます。

ExcelのVisual Basic Editor(VBE)呼び出し画面
Visual Basic Editor(VBE) 立ち上げ画面

 VBEはソースコードの作成、インターフェースとなるフォームの作成、ソフトのデバッグなど、今後マクロの開発の際には嫌というほど見る事になるので、親しんでおきましょう(笑)。尚、ソースコードのバグ(ミスや欠陥)をつぶし正しいソースコードに直す作業の事をデバッグといいます。

■Visual Basic Editor(VBE)の各部説明

 VBEにはコードを記述する為のウィンドウ(今回非表示)と、ソフト全般を管理するプロジェクトエクスプローラー、各種オブジェクトのパラメータの設定を行うプロパティウィンドウ、そしてプログラミングやデバッグの手助けをしてくれるツールバーに分けられます。耳慣れない言葉も出てきたと思いますが、取りあえず1つ1つみていきましょう。
【ツールバー】
VBEのツールバー
・実行ボタン:記述したプログラムを実行します
・一時停止ボタン:実行中のプログラムを一時停止します(ほとんど使いません)
・停止ボタン:実行中のプログラムを停止します
・デザインモード:Excelのワークシートに対し、プログラム的なデザインをするときに使用
・プロジェクトエクスプローラ:VBEにプロジェクトウィンドウを表示します
・プロパティウィンドウボタン:VBEにプロパティウィンドウを表示します
・ツールボックスボタン:VBE上にツールボックスウィンドウを表示します

【プロジェクト・エクスプローラー】 →[用語辞典を見る]
プロジェクトエクスプローラー ・VBAのプログラム全体を管理します
・ワークシートやモジュール、フォームやアイコンなどプログラムを構成する要素を管理します
・各コードへの移動やモジュール、フォームの追加はここで行います

【プロパティウィンドウ】
プロパティウィンドウ ・ワークシートやフォーム、ボタンなどのオブジェクトのパラメータ(プロパティ)を設定する為のウィンドウです
・プロパティはWindowsのファイルや画面のプロパティ同様に、そのオブジェクトの属性を指します(ファイルを例にとると、読み取り属性など…)
・プロパティはオブジェクトごとに項目が違います
・分かりづらければ、ボタンやウィンドウの名前や形などを設定するものだと理解してください

さて今回はここまで。次回は実際に簡単なプログラムを作ってVBAとEditorになれていただきます。

 
 

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