これは結果分析のもたらす副次的効果です。はっきり言って、この段階までレース結果を分析された皆さんはそのレースのかなりの部分まで細かく説明ができるようになっていることと思います。友達に講釈が出きるほど、マニアックな分析を成し遂げたのです(笑)。
　せっかくそこまで苦労して分析したのですから、次走狙える馬と、逆に危険な馬もチェックしておきましょう。

1.次走狙える馬とは？

　 次走狙える馬とは、そのレースにおいて見所のあるレースをした「強い競馬」、「まったく違う競馬」をした馬を指します。そして、この次走狙える馬は次走出走時に無条件で狙ってみたい馬のことを言うのです。
　では、見所のあるレースをした馬とはどういう馬なのでしょうか？ 好時計で走った馬？ いえ違います。このページを見ているほとんどの方は、スーパーパドックやTargetなどの時計理論に基づく指数が表示できるソフトを使っています。また、使っていなくても最近の新聞には指数が表記されているものもあります。　つまり、時計の優劣は次走出走時にいくらでもチェックできるということです(追っかけをしたい場合は、チェックした方がいいでしょう)。 次走狙える馬の定義は難しいのですが、私は次のような基準で選んでいます。

• 成績上位馬のほとんどが先行馬の前残り馬場にもかかわらず、追いこんできた馬
• 成績上位馬のほとんどが差し馬の厳しい流れにおいて、逃げ粘った、先行した馬
• 大幅なコースロスを強いられたが、盛り返した馬
• 「レースの着眼点」から見て厳しい競馬を強いられたにも関わらず、耐えた馬
• なかなか隊列が決まらず、厳しいレースを強いられた先行馬で粘った馬
• 好調期、充実期を迎えている馬
  (好調期に入った馬は、格上の相手にも負けず、何走にも渡り好成績が持続します)
• 上記のいずれかを満たし、次走に疲労を残していない馬(反動が少ない馬)

　なるべく指数には表われにくいファクタでの能力評価を心がけています。ただし、次走に影を落とすようなきついレースをした場合には、逆にその旨をコメントとしてつけ次走はあえてはずします。

2.次走危険な馬とは？

　 単に流れが向いただけ、激走パターンにはまっただけ、きれいに好走条件が揃った為など、好走した理由が能力うんぬんではなく、その他のファクタによる場合は、次走危険としています。特に展開面での有利不利は大きいので、しっかり分析した結果を生かしましょう。

• 先行馬総崩れの流れで、直線だけで差し切ったような馬。
• 好走する条件がきれいに揃っていた馬で、能力が足りない馬
• 他馬の足色が怪しいのにも関わらず、詰め寄られて何とか2着を確保したような馬
• 競争に集中できないような精神的な欠陥が露呈した馬
• 他馬が大きくコースロスをしたのにも関わらず、ロスなくレースを進めて連対したような馬
• これら条件を満たす成績上位馬

　レース分析をいかんなく発揮し、次走危険な馬や狙える馬をチェックしたら、Targetなどのデータベースにチェック馬として登録しておいた方がいいです。そうすれば、次回出走時に一目でわかるようになるし、コメントを残せばポイントもつかみやすく、狙い方も分かります。

　また連対馬の評価などから、そのレース自体のレベルの高低も明らかにできるでしょう。レベルの高いレースとは、指数的に好指数と言う意味ではなく、そのレースから次走の勝ち馬が何頭も出るようなレース、反動が出やすい厳しいレースの事を指します。