なすの馬券術
予想と成績の確認

 新聞片手に予想し、TVやラジオの前で一喜一憂する。競馬と言うゲームはこのプロセスの繰り返しで成り立ちます。たまに友人と行った競馬の帰りに、酒を飲みながら競馬談義に華をさかす。この時間は競馬をやるものだけが味わえる至福の時間ですね。
  でも、レース結果などはゴール前の攻防と、3着馬までの着順、配当くらいしかチェックしないのではないでしょうか? それ以外にチェックする項目があるのか? こんな声が聞こえてきそうですが、もしあなたが今よりも上を目指すのであれば、ちょっとばかり面倒な作業をしなければなりません。
 Club Yanniesの提唱する「レース結果を分析し、馬券術向上を目指す復習型競馬」の第1歩は、今までと違った視点でレース結果を眺めることから始まります。


1.自分の理論に基づき予想をする

 予想は今現在あなたが取り組んでいる馬券術、予想理論に基づき行ってください。「なすの馬券術」では便宜上私自身の馬券術の紹介を行っていますが、あくまでも復習がメインであるため、予想の工程は今まで通りで構いません。
  ただし、重要なのはあなた自身が考えること。予想会社の予想やHPに掲載されている予想に乗っかっているだけの場合は、当然この範疇ではありません。

2.レース結果を映像で確認する(出来ればVTRに取ると良い)

 競馬場でライブで見るにしても、TVで楽しむにしても、是非自分の予想したレースに関しては、VTRなどの記録メディアに録画することを薦めます。メディアに記録することで、リアルタイムで見ていたときとは違った印象や、気づかなかったことを数多く把握できるからです。

  私は大事なお金をかけたレースを見るときは、ドキドキハラハラが先行して、軸馬しか追いかけていません。軸馬が期待通りの動きで突き抜けた時は良いのですが、直線に入ってずるずると馬群に飲まれていった時には、レースのポイントなど何も覚えてはいません。それもそのはず、ずるずる下がっていった馬をいつまでも追いかけていても、レースの結果には関係がないのです。
  といって、冷静に努めてレースを観戦しても、レース全体像を見渡すことは出きるかもしれませんが、競馬の魅力が半減するでしょう。せっかく参加料を払ってするゲームなのだから、思いっきり興奮した方が幸せ。VTRは気がねなくレース観戦を楽しみ、かつレース結果から見落としていた点を気づかせてくれる重要なアイテムなのです。
  結果分析の観点からレースを観戦するとき、何度も何度も視点を変えて、VTRを見なおすとよいでしょう。その視点とは、下記に示す通りです。

        • 連対馬だけを追いかける
        • 自分の軸馬だけを追いかける
        • 1番人気の馬だけを追いかける
        • 自分の狙った馬だけを追いかける

 実に単純。何も全馬を追いかけなくても、わずか4、5頭の馬だけをじっと眺めていれば良いのです。そうすることで、レース全体が見えてきます。例え1頭1頭の動きは小さなものでも、レースは1頭1頭の馬の動きが集まって出来ているものだから、点を結ぶと線になる様に、全体の流れがなんとなく自然に頭にはいってきます。このなんとなくが重要で、自分の狙った馬と連対馬とその他大勢。こう考えることで雑音がなくなり、レースの動き自体が頭に入りやすくなるでしょう。
 上の馬を1頭1頭追いかけるだけでも、同じレースのVTRを3、4回は見ることになるので、いつのまにか馬群の形や際立った不利なども自然に頭の中に入ってくることでしょう。
  この作業がなれないうちは、本当に1回のVTR再生で1頭の馬だけを追いかけた方がいいと思います。1度に何頭も追いかけようとすると混乱を来たし、結果としてその回で見ようと思っていた馬の動きがおぼろげになってしまうためです。実は私自身これで何度も失敗し、ビデオの巻き戻しボタンを何度も押す羽目になりました(笑)。

 また、1頭の馬の動きをVTRで確認したあとは、気がついたこと感じたことをそのままメモした方がいいですね。このメモが後々の分析の際の手助けになることでしょう(メモと言っても、大げさに考える必要はなく、単に勝負どころで伸びがなかった、道中掛かっていた…程度の覚書で良い)。

3.レースの全馬の成績を確認する(HPやJRA-Vanなどを利用)

  映像は見た目の印象を確認するのに最適ですが、それだけでなく実際の全馬の成績もあわせて確認しておいた方がよいでしょう。というのも見た目の印象とは、より映像的に変化に富んでいるものを過大評価する傾向があるので、客観的な判断材料に乏しいものです(よく、TV馬と呼ばれる大逃げを打つ馬などは見た目は派手でも、実はラップ的には余り評価できない事は良くあります。終いが40秒近くかかっている場合も同様)。
 全馬の成績を確認するのはレース結果分析に客観性を持たせるためです。平たく言えばペースやラップの確認、通過順位の確認です。これをしないとレースの評価に大きな誤差を生じる可能性があります。
  例えば、強烈な差し足を武器にした馬が、直線だけで他馬をごぼう抜きした場合、そのレースで最も印象に残る勝ち方をした馬はその馬になってしまいます。でも、実は前半のペースが早過ぎ先行馬が総崩れをおこし、結果的に馬群の後方で足を溜めていた馬が台頭しただけだとしたら…。差し追いこみ馬が上位を占める中、5着に逃げ粘った馬がいたとしたら…。本当に強い競馬をしたのはどの馬だ? と言うことになります。見た目=結果に結びつかないのも競馬の側面であるからしっかり結果を見て、レースの全体像を客観的に判断しておく必要があります。

■注意 Warning!!

  • ナスの馬券術に書かれている馬券術を利用し、馬券をはずし経済的、精神的損害を被っても当方には一切責任はありません。馬券は個人の責任において、購入してください。
  • ナスの馬券術は復習(失笑馬券劇場)と合わせるとより効果的です。
  • この馬券術はまだまだ開発中のため、予告なくここの内容を書きかえることがあります

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