分析 Analyse |
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■元々大した馬じゃなかった |
なぎさ: |
考えてみれば、すごい言い訳だけど…(笑)。 |
けんすけ: |
いや、これが一番分かりやすいパターンだと思うぜ。例えば、上がり馬だから、鞍上が武豊だからってだけで人気になる事がある。 |
なぎさ: |
下級条件なんかでは結構あるかも…。 |
けんすけ: |
専門紙やスポーツ新聞の予想欄もメインレースには力を入れるが、案外7、8R位の下級条件戦は手を抜いている事も多いしな。 |
なぎさ: |
実力と人気を評価する基準ってなんだろ? 難しいよね。 |
赤ペンおやじ: |
ふはははは。人気馬をまとめて切ってしまえば、そんな煩わしい事は関係ないぞい。 |
けんすけ: |
自殺行為だぜ(笑)。一番簡単な方法はスピード指数やレーティングに代表される能力指数を利用する事だ。 |
なぎさ: |
はぁ走破時計を使う方法ね。確かにこれが一番簡単かも。 |
赤ペンおやじ: |
ふふふふ。競馬は時計じゃないぞい。 |
けんすけ: |
うっせーな! 時計が全てじゃないのは知ってるが、重要な目安である事には変わらねぇぜ。統計データで確認するぜ。 |
なぎさ: |
ねぇ、指数上位馬が以外に人気を裏切っているような気がするんだけど…。 |
馬成教授: |
指数第1位が40%。指数第2位、第3位がそれぞれ14%。指数第1位で1番人気と言うのは時計理論を中心に考えているものにとって一番買いやすい組み合わせだと思うがのぉ。 |
けんすけ: |
うっ! た、確かにそうっすけど…。 |
なぎさ: |
時計を… |
赤ペンおやじ: |
鵜呑みにしちゃあいかんちゅー事だぞいっ! |
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注)時計上位馬は人気になり易く、今回の様に1番人気のみを集めたサンプルの場合、サンプル数の多い指数上位馬が不利になります。決して指数上位馬が連対しにくい訳ではないのでご注意を。注意すべき人気馬とは、指数下位で人気になっている場合です。 |
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補正タイム |
出現数 |
比率 |
1位 |
20 |
40% |
2位 |
7 |
14% |
3位 |
7 |
14% |
4位 |
4 |
8% |
5位 |
4 |
8% |
6位〜 |
6 |
12% |
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■状態面に不安があった |
なぎさ: |
これって調教がよくなかったって事? |
けんすけ: |
当日のパドックの気配は全ての人間が分かるわけじゃないからな。 |
なぎさ: |
調教時計の見方によって、ずいぶんと評価が分かれると思うんだけど。 |
けんすけ: |
確かにな。一応ある調教の基準に基づいて評価したものと、前走に対しての上昇度を評価材料としてみたぜ。ところで教授。関東圏では関西圏の下級条件戦の調教データが手に入んないんすけど…。 |
馬成教授: |
馬三郎があるじゃろう。 |
けんすけ: |
い、いや、買ってないっすよ。 |
なぎさ: |
つまりこういう事? 体調が万全でない=余り調教がよくないのに人気してたって事? |
けんすけ: |
まっそうなるかな。 |
なぎさ: |
体調がよくないのになんで人気になってるのよ。 |
けんすけ: |
それが新聞の調教欄の寸評の恐いとこだな。俺が見た所有力馬に対しては、かなり色目を使っているようにも思えるぜ。 |
なぎさ: |
じゃあこのABC評価って、新聞の評価とは異なるんだ。 |
けんすけ: |
そうだ。最もこの評価自体俺の主観が交じっているから、一概に正しいとは言えんがな。 |
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不安材料 |
出現数 |
比率 |
初コース |
30 |
60% |
初距離 |
7 |
14% |
初トラック |
1 |
2% |
テン乗り |
17 |
34% |
初斤量 |
2 |
4% |
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■不安材料が多すぎた |
なぎさ: |
ねぇ、不安材料って何? |
赤ペンおやじ: |
ふはははは。連に絡むかどうかの不安だぞい! そんな事も知らんのか? |
けんすけ: |
違う! ぜってぇ違う! |
馬成教授: |
まぁ馬にとって前走やこれまでと大きく異なる条件の事を指すかのぉ。 |
なぎさ: |
ふ〜ん、って事は、例えば初めて走るコースとかですか? |
馬成教授: |
左様。あ〜宮田君。不安材料と思われるものをいくつかピックアップしてみなさい。 |
けんすけ: |
うっす。簡単に挙げると初コース、初距離、初トラック、テン乗り、初輸送などがあるぜ。この中でも負担が大きいと思われるのはやはり…。 |
赤ペンおやじ: |
初出走だぞい! やっぱり初めてのレースは誰でも緊張するぞい! |
けんすけ: |
当たり前だ! |
なぎさ: |
初めてが不安なのは分かるけど、こういうケースは違うのかなぁ。例えばコース実績が0-0-0-12とか。 |
けんすけ: |
クラスにもよるだろうがやはりマイナスと考えていいんじゃねぇか。 |
馬成教授: |
例えば500万クラスではほとんどが1勝馬である事が前提の様なもんじゃろ?
すると勝っている方が珍しいとも言えるのぉ。 |
馬成教授: |
ほほぉ〜、面白いデータが出たのぉ。 |
けんすけ: |
俺も意外だったんすけど、馬にとって一番の不安材料はコース実績みたいっす。この場合のコース実績とは単に同じ競馬場を走った事があるかではなく、同一距離も指します。つまり、同じ競馬場の同じ距離、同じトラックって事っすね。 |
なぎさ: |
ここまで明確な数値が出てるなら、コース実績は必須事項と言えるんじゃない? |
けんすけ: |
まぁな。テン乗りも比較的高い数値が出ているが、これは馬の癖がつかめていない鞍上のポカって事だろうな。 |
馬成教授: |
いずれにせよ、追加調査しても面白い題材である事にかわらないのぉ。 |
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不安材料 |
出現数 |
比率 |
初コース |
30 |
60% |
初距離 |
7 |
14% |
初トラック |
1 |
2% |
テン乗り |
17 |
34% |
初斤量 |
2 |
4% |
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■当日の状態変化 |
けんすけ: |
これはちょっと検証しづらいっすよ、教授。 |
なぎさ: |
これってやっぱりパドックでの善し悪し? |
けんすけ: |
そうだ。 |
なぎさ: |
じゃあパドックを見てなきゃ駄目って事よね? |
馬成教授: |
左様じゃ。当然TVや場外でのモニターを通した映像では馬の状態が判断しづらい。おまけにこれも個人の主観やそれぞれの馬の個性によって大きく見方が変わるからのぉ。 |
赤ペンおやじ: |
こんなもん、しっぽ振ってる馬とつる首の馬がいいにきまっとるぞい! |
馬成教授: |
かつてはつる首の馬がよく走ると言われておったが、今では結構おるでな。特には関係なかろう。 |
けんすけ: |
教授、俺パドックって苦手なんすよ。あえて注意する点は何すかね。 |
馬成教授: |
さすがに統計的なデータを出すのが難しいだけに、何とも言えんが一般的に次の様な状態の馬はベストの状態といえんのぉ。 |
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・いつもよりも大人しい=元気が無い |
・発汗が他の馬に比べて特に目立つ |
・ひどく暴れている=入れ込んでいる |
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■展開が向かなかった |
なぎさ: |
これも抽象的な要素の様な気がしますが…(笑)。 |
けんすけ: |
何をもって展開が向かなかったと言うかだな。 |
赤ペンおやじ: |
ふはははは。展開を見極める奥義があるぞい! 逃げ馬は逃げる。先行馬は前に行く…。 |
けんすけ: |
…まぁおやじの言う事は置いといて。 |
馬成教授: |
いや、案外それは合っておるかな。何故なら、逃げなければ持ち味が発揮できない馬と言うのは意外に多いが、その馬の出走するレースが逃げ先行馬が多数出走しており、逃げられなかったとしたらどうじゃ?
あるいは逃げられたとしてもかなり無理をしなければ鼻を切れなかった場合はどうじゃ? |
けんすけ: |
なるほど。教授の言う通りっすね。 |
なぎさ: |
でもそれを見極めるのはどうするんですか? |
馬成教授: |
やはり、出走馬の脚質の構成とコース形状、騎手の持ち味などを考慮して見極める必要があるかのぉ。 |
なぎさ: |
これも難しそうですね。 |
けんすけ: |
少なくとも赤ペンおやじには無理か。 |
赤ペンおやじ: |
何ぃ〜! |
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