なすの馬券術

なすの馬券術が実践していること

  先ほど「能力」を無視して、「適性」のみを追うこと。「適性」を無視して「能力」を論じることは危険であると述べました。これは正論だと思います。ただし、双方を予想に生かそうとするとファクタが増える分だけ1回の予想に時間がかかり、しかも混乱をきたす可能性も大きくなります。これでは本末転倒。
   本来予想の際に提示されるデータは、シンプルであるにこしたことはないと思っております。シンプルでなければそれだけ迷う要素が増えると言うことですから。

  この矛盾をいかに解決するかが、「なすの馬券術」の課題でもあります。現在の対処策ですが、○×が書き込めるチェックリストを用意し、それに能力系のチェック項目と適性系のチェック項目を用意し、該当する項目に○をつけていきます。そして○が多く並んでいる馬から馬券の対象にしていきます。これだとどの項目が抜けているのか、総合的に見た馬の評価が下せるので単純なようでいて、結構有効な手段です。
   詳細は実践編で触れますが、「なすの馬券術」で扱っている「能力」と「適性」のファクタを挙げておきましょう。

  私が馬の能力の判断に使っているファクタはスピード指数です。これは私の馬券術が単にスピード指数をベースに発展していったためで、能力の判断ができるならTargetの補正タイムでも、レーティングでも、雑誌に載っている各種指数でも構いません。ただし、利用者自身がその指数の持つ意味をしっかり把握する必要があります。
  適性の判断に使っているのは、各馬の脚質とコース、距離実績などです。これらを独自のルールに基づき、採点しています。特に重視しているのは脚質とコースの相関関係で、具体的にはレースコースの枠順別連対実績を各馬の脚質に基づき求めます。これはコース形状による有利不利を加味するためです。
   もちろん、「血統ビーム」などの適性系理論を使っても構わないと思います。むしろ、私のやっている方法より正確かもしれません(笑)。

  この2つのファクタのバランスを見ること。「適性」のみに偏っていないか、「能力」のみに偏っていないかは重要なチェックポイントです。 本当に単純に行うのであれば、スピード指数上位馬に「能力」のマークをつけ、距離適性とコース適性の優れた馬に○をつける方法でも良いと思います。これだと、2つしか○がつかないので、単純でよいのではないでしょうか(笑)。ただし、上手く基準を設けないと全ての馬に○がつく可能性があり、お勧めはできません(笑)。

  実は「能力」と「適性」のみを書いたチェックリストだけでもそれなりの成果をあげることができますが、評価が拮抗した馬が2頭以上いる場合、どちらを信頼するかはリストは語ってくれません。指数系理論、適性系理論どちらを使っても同様のシチュエーションは訪れるでしょう。
   そこで、より有利な条件を与えられている馬を見分ける必要が出てくるわけです。私はこの有利な条件を展開に求めました。メンバ構成やコース形状、レースの傾向などからレースのペースや流れを予想し、どの馬が有利にレースを運べるかを検討します。その中で、展開が有利に働く馬をピックアップするわけです。あとは楽しい皮算用の時間に突入しましょう(笑)。
  尚、展開が向いている馬とは簡単に言ってしまえば、レースのペースに向いている、と構成メンバと脚質で他馬より得している馬を探すことです。例えば、G1戦線で有名なシルバーコレクターであるステイゴールドは、ゴール前他馬の脚がばったり止まるようなハイペースの流れに強く、穴をあけるときはほとんどハイペースのレースです。この馬がペースの早くなりそうなレースが出てきたら、すでに「レース・アドバンテージ」を手にしていると見て良いでしょう。 「なすの馬券術」は能力と適性の優れた馬をピックアップし、今回のレースの流れやテーマに合致した馬を狙う馬券術です。

■注意 Warning!!

  • ナスの馬券術に書かれている馬券術を利用し、馬券をはずし経済的、精神的損害を被っても当方には一切責任はありません。馬券は個人の責任において、購入してください。
  • ナスの馬券術は復習(失笑馬券劇場)と合わせるとより効果的です。
  • この馬券術はまだまだ開発中のため、予告なくここの内容を書きかえることがあります

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